理事長のご挨拶

  • 『理事長より新年のご挨拶』


新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれては穏やかなお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

新型コロナウイルスが我々の生活を大きく揺さぶり続けて 2 年が過ぎようとしています。中華人民共和国の武漢市が発祥の地とされるこのウイルスは瞬く間に全世界に広がりさらに次々と変異を繰り返して世界の人々の命と生活に打撃を加えてきました。我が国においても一昨年末から年始にかけての第 3 波、5 月の連休を山とした第 4 波、さらに夏休みに入っての第 5 波はそれまでの波をはるかに凌ぐ感染者を記録しました。そんな中、無観客という異例の事態で選手たちにはかわいそうな面もありましたが一年延期というこれまた異例の事態に追い込まれていた2020東京オリンピックパラリンピックが開催されたのは不幸中の幸いと言っても良いのではないでしょうか。一方でこの開催にも大変腐心した菅総理は任期一年足らずで辞任してしまいました。その背景には増大するコロナ感染者数、なかなかはかどらないワクチン接種、これを批判し続けたメディアといったものがあったと思われます。ただ、総裁選不出馬を表明された頃から感染者数が激減していったのは皮肉な運命のアヤというところでしょうか。

さて、昨年末にはオミクロン株という新たな変異株が出現しました。感染力が強く第 6 波を引き起こすのではないかと言われ注視していくことが求められています。日本国内は感染者も少なく落ち着いた状況を保っていますが国外に目を転じると依然としてコロナウイルスの感染者は増えています。そのような状況ですので一度緩和された外国人技能実習生の入国もまたストップがかかったままとなっています。外国人の技能実習評価試験機関である私共日本ソーイング技術研究協会としては主として現在国内にいる実習生の 3 年目の試験である専門級及び 5 年目の試験である上級の試験を実施しています。一方で、コロナへの対応が進むことによって再び実習生が入国する時に向けて初級試験の体制の充実も図っています。また、受検申請手続きを電子化することで申請書類の不備など手続き面での監理団体や企業の皆さんの負担軽減のための事務合理化を進めています。あわせて日本各地での受検体制充実を目指して試験官講習を実施し試験官名簿登載者の増加を図るための活動も引き続き実施しています。

このような技能実習評価試験機関としての本来業務は当然のこととして、私共日本ソーイング技術研究協会は自動車シート縫製業界の一翼を担わせていただいているという自負のもとで本年もこの業界の一層の発展のためにできる活動を展開してまいります。その一つとして技能実習生の技能レベルと技能習得のモチベーション向上のための技能実習評価コンテストを(共同開催ではありますが)実施することとしています。このコンテスト目指して技能を磨くことは当然本人の評価試験合格のためのスキルアップにつながりますが併せて実習生の所属する企業の技能レベルを向上させ、ひいては自動車シート縫製業界全体の生産力の引き上げにつながることになると信じています。また、もう一つとして、より一層合理的な生産体制確立を目指した活動を行います。具体的に申し上げますと、発注する側、受注する側双方の状況や意向を知りうる私どもソーイング協会が裏方となって自動車シート縫製業界のプラットフォームを構築します。そしてこのプラットフォームでの関係者間の調整で業界全体としての最適な受発注を目指すことを考えています。この体制が関係者の理解のもとで有効に機能すれば業界全体として生産性は飛躍的に向上し我が国の自動車シート縫製業界の国際的競争力を高めることにつながります。さらにこのような生産体制のもとで活動することとなる我が協会と関係の深い中小企業もその体力を強化することにつながると考えています。私は生産に関わるすべての企業が生産性を向上させ収益増につながりその結果として有望で未来輝く業界だと評価されるようになって欲しいと願っています。そしてその道は必ず開けると信じています。

少し長くなりましたが、年頭に当たって今年の抱負の一端を申し上げました。ここで申し上げたことがうまくいくかどうか、成果を生むかどうかは協会のメンバーの皆さまの協力をいただけるか否かにかかっています。今年はこれまで以上に皆さまと手を携えてコロナを始めとして我々の前に立ちはだかる困難を乗り越えて前進して行きたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和四年が皆様にとって、そして協会にとってより良い年になることを祈って年頭のご挨拶といたします。

令和四年 元旦
一般社団法人
日本ソーイング技術研究協会理事長 御園 愼一郎